宮島賢也先生が私を救ってくれた。ウツは薬では治らない。減薬・断薬の決断とは?

宮島賢也先生が私を救ってくれた
ウツは薬では治らない

宮島賢也先生はおっしゃいました。ウツは風邪に似ているのです、と。今になれば、私も本当にそう思えるのです。風邪薬は風邪を治すものではありません。熱や咳などの症状を抑え、一時的に体を楽にするだけの作用しかないのです、と。私も同感なんです。

同じくウツに処方される薬も、ウツそのものを治すわけではありません。ウツによる不眠や不安、動悸などの症状に対し作用するだけなのです。私が精神内科で処方される薬、って一体なんなんでしょうか?

もう、ハッキリ言ってしまいます。この忌々しい薬の数々。ルジオミールの25mg錠、セロクエルの25mg錠、マイスリーの10mg錠、クエチアビン12.5mg錠・・・。その他にも一杯あります。こんなの本当に飲んで大丈夫なのでしょうか?

私が現実に処方されていた薬の内容です
私が現実に処方されていた薬の内容です

ウツを根本的に治すために必要なものは何なのか。そこにひとつの答えを見出してくれたのが宮島賢也先生なんです。

まず間違ってはいけないのが、宮島賢也先生がウツを治す訳ではないということです。宮島賢也先生はウツを治すための重要なサポーターです。反対に言えばウツは一人で治すのではなく、的確なサポートを受けることで治すことができるのです。

欝は自分で治せる!
宮島賢也の言葉は強い。

では誰がウツを治してくれるのか。それはあなた自身にほかなりません。今現在、向精神薬を飲み続けている人達の減薬や断薬の決断も、全て、あなた自身が勇気を持って行うのです。宮島賢也の言葉はやっぱり強く思います。

ウツは心のSOSです。体を例にとって見ましょう。甘いお菓子や脂ものばかり食べていては、やがて糖尿病や心臓病などの重大な病気にかかってしまいます。それらの偏った食事は体が求めているものではないからです。体が喜ぶ栄養バランスの良い食事を摂れば、たちまち健康になるでしょう。

宮島賢也先生はおっしゃいます。心も体と何一つ変わりません。自分を抑えつけてストレスを溜めこんでいませんか。自分の思いや願いを否定し、自分で自分を責めてはいませか。他人の視線が気になって、どんな小さなことでも批難されているように感じてしまったり、周囲への不信感のあまり心が不安でいっぱいになっていませんか。

知らず知らずのうちに心に負担が
宮島賢也先生の言う事が身に沁みます

ウツは真面目で責任感の強い完璧主義な人ほど陥りやすいと言われています。自分への厳しさゆえにストレスを抱え込んでしまい、知らず知らずのうちに心に負担を与えてしまっているのです。

またウツの期間が長いほど「ウツを治すことができない」自分を責めてしまい、自己否定感が強くなってしまいます。ウツ症状が重いほど、苦しみや辛さも増してしまいます。この宮島賢也先生の言葉に私は救われました。

ウツの改善は自分を肯定することから始まります。過去を振り返って何かに失敗してしまった自分や、理想通りにできなかったことなどを責めたり後悔したりするのではなく、笑って許してあげてください。自分自身を愛し、慰めてあげてください。わがままを言ってもいいし、困難から逃げてもいいのです。

宮島賢也先生のサポートとは?

自分の心を解放することが、ウツ改善の確実な一歩となります。この、自分の心を解放せよという行為の宮島賢也の想いの意味が私にはイマイチ分からなかったのですが。でも、思わず笑ってしまうとき、心から嬉しいと感じるとき、自分を誇りに思うとき、必ずそばに誰かがいるものです、と感じたのです。

ウツを改善するために必要なことは、誰かのサポートを受けることです。信頼できる誰かに支えてもらうことが、もっともウツに効果のある薬となるのです。宮島賢也先生は本当にウツを克服したいと思うあなたの歩みを支えてくれる力強いサポーターです。

私と同じように、向精神薬を数年にも渡り飲んでしまった方々に、私は信頼できる宮島賢也先生と共に歩む、減薬・断薬とオススメします。

宮島賢也先生の心のサポートとは?
宮島賢也先生の心のサポートとは?

私の体験記・減薬と断薬

初めての心療内科

私は、今、56歳の主婦です。50歳の頃から、更年期障害に悩まされるようになりました。若い頃から健康に関する雑誌などによく目を通していたので、「身体のほてり」や、今までには無かった「発汗の量」に、早い時期に気づくことが出来ました。

最初の頃は、サプリメントを服用しながら、食事に気を使い、できるだけ屋外に出るようにし、ウォーキング等の運動も積極的に行うように心がけていました。ただ、日が経つにつれて、日常生活に強い倦怠感が出るようになり、手足のむくみも気になるようになりました。

それでも頑張っていたのですが、何ヶ月経っても、1年が過ぎても、いっこうに体調は好転しません。不眠や食欲不振も続くようになっていました。その頃には、日中でも2~3時間程は横にならなければ、精神力も体力も維持出来ない状態になっていました。

当時、自分では更年期障害だと思い込んでいたのですが、ある日、相談した友人に勧められて、心療内科を受診しました。東京の私鉄沿線の駅前にある中規模な病院でした。内科と心療内科の2つだけの病院でした。

初めて体験する心療内科。私は、今の症状をこと細かく担当医に話し、救いを求めました。日常の強い倦怠感、身体のほてり、不眠、食欲不振、生活への意欲がどんどん無くなっていくこと・・・・。担当医の診断結果は、「更年期障害からくるウツ」との事でした。薬を処方するので、しばらく様子を見て下さい。との事。

当時の手帳は、引越しで紛失してしまったので、正確には覚えていないのですが、生まれて初めての心療内科から処方された薬は、確か3種類だったと記憶しています。睡眠導入剤と抗不安剤、そして、その後も何年にも渡って処方され続けた抗鬱剤「ルジオミール」です。

薬の服用を3ヶ月ごとに繰り返す

私の場合、処方された薬の服用を約3ヶ月続けると、体調は戻って来ますし、生活に対する意欲も湧いて来ます。新しい外の世界も気になり始め、これならもしかしたらパートの仕事も続くんじゃないかしらとも思い始め、実際、近所の飲食店のパートにも出るようになります。薬の服用の必要性も感じなくなり自然と飲まなくなります。

でも、そんな元気な期間も約3ヶ月なんです。3ヶ月程の活発な時期を通り過ぎると、また、心療内科への受診を始めてしまいます。元気になってからも薬は飲み続けなければダメ、最低でも2年間は飲み続けてください。ときつく医者に言われ、再度、睡眠剤、抗不安剤、抗鬱剤を服用し始めます。

こんな感じで、薬の服用を3ヶ月間続けると元気になり、その後3ヶ月間飲むのを止め、また病院通い。こんな状態のまま、約5年が過ぎました。この5年の間、正直に言うと、3つ病院を変えました。私が先生から言われたように薬を飲み続けないので、通院を断られてしまったのです。でも他の病院への紹介状は書いてくれました。

新しい病院で、新しい薬が出た

引っ越しを期に、新しい病院に移りました。そこの担当医の印象はとても良いものでした。私の話しを親身になって聞いてくれて、私の若い頃からの生活の履歴も詳細にカルテに打ち込んでくださいました。

この新しい心療内科に通い始めてから半年位が経った時、そのお医者様が言われたのです。「あなたはもしかしたら、鬱ではなく、躁鬱病ではないか?」 私は「ハ~?」ってな感じでした。正直、その時は、欝と躁鬱の区別もよく知りませんでしたし。その時、初めて新しい薬が処方されたのです。

その新しい薬は、「セロクエル」という名前でした。後で調べたのですが、それは比較的新しい非定型抗精神薬です。統合失調症にも処方される今までより強い薬です。いわゆる、メジャー・トランキライザーに分類される精神病薬です。私の場合、睡眠薬代わりにもなるから、と言われました。

この新しい薬は、私に全く合いませんでした。初めて服用した日から嫌悪感がいきなり広がり始め、情緒不安が明らかに増し、頭痛や吐き気まで感じました。今まで服用を続けて来た抗鬱剤「ルジオミール」とは全く違う感覚です。2週間を過ぎた頃には、イライラ感も強く日常的になり、自殺願望まで出てきて、私は本当に怖くなり、家族に頼り、本をあさり、ネットで調べてもらいました。

宮島賢也先生や、内海聡先生を知ったこと

このように、初めて心療内科を受診し、初めて向精神薬を飲んでから5年以上が経ち、 「セロクエル」の恐ろしい副作用を知って、やっと私は薬の恐怖を身をもって知ったのです。最初は自分ではどうしていいか分かりませんでした。夫や娘に泣きつき、精神薬の危険性や、精神医学の不条理を調べ、教えてもらいました。

その過程で、宮島賢也先生や、内海聡先生のご本と出合えたのが何よりも救いでした。特に宮島賢也先生の「精神薬を使わないで直すウツ病」という考え方には今も共感しています。因みに、宮島賢也先生は今、東京の文京区で自律神経免疫療法のクリニックを経営されています。

今の私。減薬と断薬

私は、宮島賢也先生、内海聡先生、共に医院を一度お尋ねして直接お話しを伺っています。とても参考になりました。両先生のご指導がなければ、私は今頃、抗精神薬ヅケになって、目もうつろな状態で、上半身を揺らし、昼間も寝ていたと思います。

ただ、両先生共に、今現在は、健康保険の効かない治療方法をとっていらっしゃいます。理想の治療とはきっとそういうものなのでしょう。でも、夫も定年退職し、経済的に決して裕福でない私には、どうしても、健康保険の適応や、市からの自立支援の仕組みが必要になります。

しかし、私が今住んでいる近辺で探すと、減薬や断薬に共感してくれる精神科医は皆無に等しい状況です。ですので、私が今現在、実行していることは、とりあえず、家の近くの健康保険が効く心療内科に通い、処方された薬を自らの判断で、ピルカッターで削り、減薬をしている状態です。

因みに、今現在、私が処方されている薬名は、抗鬱剤の「ルジオミール」、躁鬱・統合失調症剤「セロクエル」、抗不安剤「ワイバックス」、睡眠剤「マイスリー」です。私が怖いと思っている順に減薬・断薬をしています。

過激な断薬は絶対にNGなのですが、「セロクエル」だけは本当に怖くて、いきなり断薬しました。「ルジオミール」は3ヶ月かけて断薬しました。「ワイバックス」と「マイスリー」は、半年かけて減薬していますが、特に夕方に不安になり、未だに完全な断薬は出来ないでいます。

睡眠薬や精神剤の服用を初めて考える人にとって

先日、私の昔の友人が、生まれて始めて心療内科を受診したそうです。40代の男性で営業職です。出張も多く仕事が忙しくなりだして、人前でのプレゼンの回数も増し、ストレスが原因で、睡眠が充分に取れなくなったそうです。

東京は山手線の駅から歩いて5分の大きな心療内科だったそうです。待合室も広くて、常に50人は待っているような、超人気の心療内科です。精神科の先生も5人常駐です。受付では、自身の情報の他に、「木」の絵を書かされたそうです。(森や林の木です)あとは、血液検査も。

大学を出たばっかりのような若い医師が数分の診察をして、すぐに出た薬が、マイスリーとワイバックスでした。今現在、心療内科に行けば、簡単に睡眠導入剤や抗不安剤が手に入ります。このように簡単に手に入る精神の薬。一度飲み始めたら、ことある毎に一生、飲み続ける習慣が付いてしまいます。基本、麻薬と同じです。

しかも抗体が出来るので、どんどん強い薬が必要になります。ですので、宮島賢也先生のようなお医者様との出会いは、とても大事なことなんです。特に、睡眠薬を含む精神剤の服用を初めて考えているような人にとっては。